牛乳石鹸(80円)をこよなく愛するのにアメリカでは手に入らない。牛乳石鹸で頭も洗いたいくらい愛するのに手に入らない。
でいつもの『牛乳石鹸ないなら作ってしまおうホトトギス(゚∀゚)』ということで、家庭用の油を揚げる時にでる廃油で石鹸が簡単にできるということを聞いたので、作ってみましたよ。作る工程はかなり簡単で基本混ぜるだけなので、ステップ4で作り方を紹介するよ。
アメリカで手に入らない噂の『劇薬』実は簡単に手に入った。
石鹸を作ろうとレシピを調べて行くうちに、石鹸作りには、タンパク質を溶かしてしまう危険な『苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)』というモノが欠かせないそうで、ビビって作るのを辞めそうになる。この危険な薬品と脂分を化学反応(中和)を起こさせて、石鹸ができるそうだ。
しかもこの劇薬『苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)』は肌についちゃうと人間の皮膚を溶かすほど威力を持ってて、目に入ると完全に失明するそうな。
そのため、アメリカでは、危険物として、薬局で買うときは必ずサインが必要でめんどくさかったり、購入してサンすれば、FBIのリストに載ってしまうというなんか石鹸のために命がけだということが判明。しかもちょうど、ニュースで石鹸を作ろうとした主婦が、この劇薬が誤って目に入ってしまい失明してしまったというニュースを聞いてかなりびびる。ちなみに日本では薬局で簡単に入るようだ。
それでも諦められずに『薬品を使わずにできる重曹石鹸など』調べていくうちに同じ成分が配合された『パイプのゴミ詰まり溶かし』でも代用できるという『LYE100%』という成分だったら『苛性ソーダ(水酸化ナトリウム)』同じらしい。同じ成分でFBIの危険者リストにされずに簡単に手にらしいのだ。
で、アマゾンで普通に売っていたので購入することに。Amazonレビューでは、他の購入者も同じことを考えてたらしく、この『パイプのゴミ詰まり溶かし』で石鹸作ったらうまくいった。と書かれていたので、半信半疑で藁にもすがる思い出恐る恐るこちらを購入↓
石鹸作りに購入したパイプ詰まり『Instant Power Crystal Lye Drain (LYE100%)』『廃油手作り石鹸』の材料
・家庭用で使ったクッキング廃油 500g
・パイプ詰まりの薬品(LYE100%) 70g
・水 125g
--道具--
・計り
・ゴム手袋
・(目を守るための)ゴーグル
・泡立て器
・ボール
・コップ
・牛乳パック
実際、石鹸作りに大切のはたったの3つ。使用済みのクッキングオイルとパイプ詰まりで使う劇薬(LYE100%)と水だけである。道具は、劇薬を使うため、一度石鹸を作ったら石鹸作り専用にしておいた方がいい。
ステップ1. 取り扱い『劇薬70g』をしっかり計り水と混ぜる
はじめに『パイプ詰まりの薬品(LYE100%) 70g』を慎重に計りで計る。劇薬専用のコップに劇薬を入れる。容器がプラスチックだと溶けてしまう恐れがあるので、必ずコップの方がいい。またここで水125gも計りで測っておく。
測った水(125g)の中に測った薬品(70g)を混ぜ合わせる。透明ぐらいになるまで混ぜていく。
混ぜていくと発熱してどんどん熱くなっていって、コップが手で触ると『アツゥ。』てなるくらいになる。ちょっと時間を置いて冷まさせて、大体35度くらいなるまで待つ。
ステップ2. 家庭用の廃油と劇薬水をよく混ぜる
1で作ってちょっと冷めた『劇薬水』をこれまた慎重に家庭用で使ったクッキング廃油(500g)を入れて白っぽくなるまで混ぜる。
私は、手動の泡立て器を使っているが、ミキサーを使う人もいれば、電動の泡立て器を使う人もいるみたいである。白っぽくなるまでなるまで混ぜれば、普通の泡立て器でもなんだって大丈夫であるが、電動の泡立て器は間違って液体が飛んでしまう危険性があるので私は手動で高速で混ぜられる上のタイプの泡立て器で混ぜた。
ステップ3. 混ぜた液体を牛乳パックの容器に入れる
液体が白っぽくなったら、牛乳パックに流し込むよ。牛乳パックに流す作業も手に間違ってかかってしまわないように注意。液を流し込んだら、作った日の日付を書いておこう。
ステップ4.必ず冷暗所で1ヶ月以上寝かせる
牛乳パックに入れた液を冷暗所で一ヶ月以上寝かすのだ。1ヶ月前に見た目固まっているからと言って軽い気持ちで石鹸を使ちゃうとはしっかり中和できてない状態で危険なので辞めた方がいい。その為いつ石鹸を作ったのかはかなり重要だ。肉眼ではよくわからないので、不安な人は、pH試験紙で、しっかり弱アルカリ性になるまで測った方がいいかもしれん。
15日目:ちょっと様子を見て切ってみる
冷暗所に入れて15日目。まだ全然使える状態ではないが、ちゃんと固まっているか様子を見る為取り出してみる。しっかりちゃんと固まっていた!でも焦って使ってはいけない。あと15日まつ。
ちょっと切ってみる。チーズのようにちょっと力を入れると切れる。この時手袋も忘れずにしよう。油断は禁物。
切ってみるとこのような断面図。ちょっと2層になっている。この状態でまた冷暗所で15日間休ませようとしよう。
1ヶ月後、石鹸完成!!
石鹸を冷暗所に休ませて1ヶ月後、やっと石鹸が使える時がきた!!と思い早速使ってみる。石鹸なので手を洗って使ってみるが、かなりヌメヌメでほんのり油の匂いがするので、この廃油石鹸は手洗い用には向かないようだ。
調べてみると『廃油石鹸』は、油同士?だからなのか油汚れに大活躍するらしい。早速、食器洗いの洗剤がわりにまな板を洗ってみることにしたのだが、これまたびっくり!少しの量で細かいアワアワで泡立ちがよく、よく落ちる。
劇薬の扱いは怖いけど、かなり使える!廃油石鹸。
今回牛乳石鹸を作るはずが、なぜか『廃油石鹸』を作ってしまったのだが、思いがけない『いい石鹸』できたと思う。一回に6個もできたので、今後もう食器洗剤を買うことはないだろう。ちなみに100均で買っていた『食器洗剤』とは比べ物にならないくらいよく落ちるので、100均洗剤は使えないレベルだ。
かなりエコで、いい石鹸なのでお隣りの家にでも配ろうと思う。劇薬の取り扱いにはかなり気を使うけども、いつも気を抜かずに完全装備で石鹸を作れば、それなりにいい石鹸ができるのでおすすめするよ。特にアメリカに住んでいる人は、油固めて捨てるやつ?とか売っていないので、使い古しの油をどう捨てようと困ってる人は、ぜひ石鹸を作ってみてね。•̀.̫•́✧