長々と続いてしまったアメリカで2歳児をプリスクールに入れてみた話。なんの話だっけ?という方は、『アメリカの『プリスクール』いつから?実際に娘を入れてみた。探し方と入園までの経緯~中編』をご参照くださいませ。
今回は、実際に我が家の娘が通っているプリスクールのスケジュール、実際にかかった費用や日本との違いなどをご紹介します。「アメリカの全てのプリスクールがこうです!」というわけではなく、一例としてなので悪しからずよろしくお願いします(話が違うじゃないかという苦情は受け付けません(^_-)-☆)。
プリスクールの受け入れ条件
今回、娘が入園したプリスクールはEl cerrito(エルセリート)にあります。受け入れ可能な年齢は生後22ヶ月~3歳半まで。3歳半以上になると別の市営のプリスクールがあるので、そこに移るパターンがあるようです。
このプリスクールでは受け入れている年齢層に合わせてだと思うのですが、トイレトレーニングの完了は条件に入っていません!=トイレトレーニングの完了を待たずして、預けることが可能。これ、地味に大きいです。デイケアなどでは大丈夫なところが多いのですが、私が調べていた中ではプリスクールはトイレトレーニング完了が義務になっている所が多かったです。
我が家の娘は9割方トイレで済ませられるものの、完全ではなかったので、これを待っていたらプリスクールへの申し込みが遅れ、更にウェイティングリスト(キャンセル待ちのようなもの)行きだったと思います。
プリスクールの実際のスケジュール
子供の預かり時間は平日の9:00~12:00。1週間の最大託児時間は12時間までという決まりがあり、仮に1日最大3時間預けると、週に預けられるのは4日までとなります。我が家が最も気にしていた託児費用は、住居がエルセリート市内か市外かで若干料金が変わります。
プリスクールで過ごす3時間、子供たちは何をしているのか?大まかなスケジュールが下記になります。
9:00- 9:30 am 登園&先生と一緒の自由遊び
9:30-10:00 am お絵かき&トイレタイム
10:00-10:30 am お片付け、外遊び&おやつの準備
10:30-10:50 am サークルタイム(歌、数、色、形などを楽しく学ぶ)
10:50-11:10 am 手洗い&おやつの時間
11:15-11:45 am お片付け、外遊び&トイレタイム
11:50-12:00 noon 降園
また、このプリスクールでは学習内容が月ごとに決まっている様子。12月を例に挙げると…
Theme: Winter Season & Sharing
Science: The Five Senses
Social Studies: Giving and Holiday Celebrations
Pre-Math: Numbers 7-10 and Stars
Colors: Green & Red
Language: Letters M-O
こんな感じで、毎月それぞれの分野で何を勉強するか予定表があるのです。2歳前から3歳オーバーの子まで居るので、年齢でグループを2つに分けてやっている時もあるようです。
託児費用の面だけでも万々歳なのに、こんなことまでしてくれるなんて本当にありがたい。たまに制作物を持って帰るのですが、それを見るのも中々楽しいです。
病気に関しての登園制限に関しては、こんな掲示がありました。
登園させない基準をイラスト付きで明記してくれていて安心(イラストが思いっきりアメリカンですが)。結構厳格なようで、プリスクールで上記の症状が見て取れると早退連絡が来るようです。ちなみに、入園に際しての説明の紙にも病気に関する説明はしっかり書かれています。
費用は?
今回、我々は市外からの申し込みになるので少し割高になりますが、
料金は、$25.50(1日3時間)週2で月に8日預けるとすると、$25.50×8で$204となり、日本円に換算すると、
¥24,888($1=¥122の場合)アメリカでは素敵すぎる料金設定です。入園に際してはこの他に登録費として$70が必要となります。
親が全員のおやつを用意する?驚きのアメリカの違い
先ほどのプリスクールでのスケジュールで「おやつの時間」がありましたが、実は日本と決定的に違うな…という点があります。おやつの内容?確かにそれもあります。が、これは日本でも保育園や幼稚園によって様々ですよね。
このシステム、日本では無いんじゃないかなと思います。勿論、アメリカでも施設によってそれぞれだとは思いますが、正直、この発想はありませんでした。具体的に持ってくるにあたって、良いものとダメなものも提示されています。ダメなものは砂糖が多いもの、ナッツ類(アレルギーなどの関係。こっちはナッツアレルギー多いらしい)、ジュースなどなど。
おやつを持ってくる日を忘れずに申告してね、という旨と、おやつの内容についての掲示。
それぞれの親は、プリスクールにあるカレンダーの自分がおやつを持ってくる日に名前を書いて申告します。曜日で通園しているメンバーが変わったりするので、プリスクールに登録しているのは現在40家族ほど。なので、40営業日に1回ほどの割合でおやつ当番が回ってきます。
この時期、悲しいのは子供が風邪ひいて登園できなくても、おやつは持っていかなくてはいけないという事態が起こるという。この他にも、誕生日などをプリスクールで祝ってほしい場合、親が先生と相談の上、カップケーキやドーナツを人数分持参して、みんなでお祝いしてもらうということも出来ます。
我が家の娘も先日誕生日を迎えたので持参したおやつ。もちろん市販品でOKなんですが、甘すぎるし高くつくのでね…。見た目の悪さに、持っていくのを一瞬ためらったが、アメリカだから良いかということで、そのままGO。
カップケーキ以外にも、相談したらピニャータ(中南米の誕生日などのイベントで使われる、中にお菓子やおもちゃを詰めたくす玉のような紙製の人形のこと)を持ち込んでも良かったので、持ち込みました。ちょっと人手が足りなくなるので、親の私もピニャータ吊るす棒を持つ担当として参戦。地味に手作りなピニャータ・・・。
先生方の子供の褒めっぷりが半端ない
あと、面食らったのは、先生方の子供の褒めっぷりが半端ないこと。
恐らく、このプリスクールに限らず国民性ゆえか?とも思うのですが、まあ、褒めてくれます。挨拶、片付けのみならず、服が可愛い!という時も、あらん限りのパワーで褒めちぎってくれます。娘がプリスクールを楽しめるようになったのも、この部分が大きいかと。前日に自分の服を選ぶ娘は、それがプリスクールに着ていく服だと「先生、これ着ていったらソーキューッ!(so cute!)って言うかもしれない!」と言ってますし。やっぱり褒められるのは嬉しいですよね。
イベントも毎回本気!
お国柄、ハロウィンもがっつりやります。園児はみんな衣装を着て登園。先生方もしっかりと。我が家の娘はイカの先生にエスコートされてました。
あくまで我が家の場合という限定的な話でしたが、2歳児をプリスクールに入れてみたらこんな感じになりました。
今のところ、病気を貰ってくることもなく、家では遊べないオモチャで遊び、おやつを食べ、複数の先生に褒められ、気分を良くして帰宅するという、娘にとっても中々悪くない時間の過ごし方をしているようです。私も家事は出来ないものの、3時間のフリータイムを週に2回満喫できるので、片道1時間の通園もそこまで苦にはなっていません。
各お宅でプリスクールに求めるものは様々かと思いますが、一例として参考になったらいいなぁという思いを込めて。まず動く!見学に行く!困っているよーと声を出す!をおススメします。