はっちすたじおの記者、まーちゃんさんとSapphooさんのコミカルなおもしろ記事が続いてプレッシャーMAXですが、ハワイからクソ真面目なテンションでお送りします、Yuyaです。アロハです。
今日は、これから留学を考えている人たちに向けて記事を書いてみたいと思います。テーマは「コミュニティカレッジ」です。自分の経験も含めて、いろいろ書いてみます!
「コミカレ=短大」?「コミカレ経由の方が大学卒業が簡単」?「コミカレは授業がラク」?など「コミカレ」と聞いていろんなイメージがあると思いますが、果たして何がホントで何がウソなのでしょうか?
コミュニティカレッジって何?
もともとコミュニティカレッジは、その名の通り、コミュニティに属する人たち(つまりその地域の地元住民)が学ぶために設けられた学校です。戦後に教育の重要性が見直され、より多くの人たちへ学習の場を提供するために普及しました。
同時に、アメリカの「平等社会」の理念に基づき、授業料を地元住民より多めに払うという条件で、よその地域からも学生を受け入れるようになりました。教育内容に関しては、日本でいう短期大学にあたるという考え方が一般的ですが、それに加えて職業訓練コースや専門学校的なプログラムを備えている場合も多いです。
[タイトル下線]どうして多くの留学生がコミカレを選ぶの?
最大の『コミカレ』を選ぶメリット理由は、大きく分けて3つあると思います。
こう言うと「レベルが低いってこと?」と思われる方もいるかもしれませんが、決してそうではありません。アメリカのコミュニティカレッジは、「オープンアドミッション」といい、入学審査がほぼ無いに等しいです。
これは前述のとおり、勉強したい人ならいかなる理由でも拒否・差別されるべきではないという、平等主義のいかにもアメリカらしい制度です。なので、高校時代の成績が理由で入学を拒否されることもありませんし、もっと言えば中卒でも高校を中退した人でも入学は可能です(学校によっては不可能な場合も有り)。
その多くの場合、入学後にプレースメントテスト(レベル判定試験)を受け、自分に合ったレベルから授業をスタートすることになると思います。実際僕のコミュニティカレッジ時代にも、高校卒業資格を持っていない友達がいましたが、彼はとても勉強熱心で何の問題も無く卒業し、4年制大学へ編入していきました。
実際、僕もコミュニティカレッジから4年制の大学へ編入しましたが、コミュニティカレッジの学費は今の大学より3分の1以上安かったです。つまり、4年制大学で4年間過ごすより、最初の2年をコミュニティカレッジで過ごし、その後4年制大学へ編入した方が、トータルでの授業料はかなり安く済むことになります。
コミュニティカレッジの授業は大学に比べて規模が小さく、生徒間や先生との距離も近いです。また、何度も言いますが、「誰もが平等に通える」が基本にあるので、留学生だからといって肩身の狭い思いをしなくても済みます(それでも最初は慣れるのに時間がかかりますがw)。なので、編入までの準備段階として上手く利用すれば、かなり有効な手段かと思います。
どんな学位・称号が得られるの?
Associate Degree日本の短期大学修了と同等の学位で、たいてい2年間での取得となります。4年制大学への編入を目指す学生はこの学位を取得することが多いと思います。
Certificate職業訓練コースや専門教育を修了したことを証明するものです。期間はたいてい1年から2年の場合が多いと思います。
Associate DegreeとCertificateの中にもかなりの種類があり、学校によって取得出来る学位・称号が様々ですので、詳しくは興味がある学校のウェブサイトで調べてみましょう!
どれくらいの英語力が必要?
4年制大学に入るにはTOEFLのスコアがiBT約80前後必要なのに対し、コミュニティカレッジではiBT61程度と低めに設定されています。また、「条件付き入学」という、留学生向けの英語プログラムを修了することを条件に、iBT61以下(低くて35以上、だいたい45以上くらいは必要)でも入学を許可してくれる制度がある学校もあります。
コミカレに通う上での注意点は?
さきほど言ったとおり、先生との距離が近いのでサポートを受けやすいというメリットはあると思いますが、授業内容はコミュニティカレッジだから簡単ということではありません。
コミュニティカレッジで扱う授業はlower-divison courses(下級コース)で、つまり一般教養レベルの授業です。これは、いきなり4年制大学に入ったとしても1、2年目に取らないといけない授業なので、やってることは基本的に同じです。授業が簡単かどうかは、コミカレvs大学の問題ではなく、教える先生の問題だと思います。難しい先生にあたればコミュニティカレッジでも難しいし、簡単な先生にあたれば大学でも簡単、ということです。
2年で卒業出来る保証は無い!
さきほどコミュニティカレッジには入学審査が無いに等しいと言いましたが、同時に、在学生の学力レベルにもかなり差があるということです。卒業は単位制(必要な授業と単位数を取れば卒業出来る)なので、良い仲間と切磋琢磨して早く単位を稼いでしまえば2年以下で卒業も可能ですが、遊んでばかりいるグループに入ってしまったら勉強に身が入らず卒業まで3〜4年とかかってしまうことも有り得ます。
また、英語の条件付き入学についても、英語の上達がみられず英語プログラムを修了出来なければ、いつまで経っても本科コースに進めない!なんてこともあります。こればかりはコミュニティカレッジに限りませんが、要は自分の努力次第です。
かならず志望校に編入出来るとは限らない!
4年制大学に編入するにおいて、大学によってはコミュニティカレッジでのかなりの高成績が必要なところや、コミュニティカレッジからの編入枠が少ないところもあるので、目指す大学が決まってる場合は早めに調べておく必要があります。
『コミカレ』は寮が無い!
冒頭でも言いましたが、もともとコミュニティカレッジは地元住民向けの学校なので、外から来た人向けの寮が無いことがほとんどだと思います。学校がホームステイや外部のハウジング情報を提供している場合もありますが、これに関しては自分でチェックする必要があります。
また、大学に比べると学校自体が小規模だったり、設備が整ってなかったりします。例えば学食やブックストアなどの品揃えが悪かったり、駐車場が少なかったり、図書館の開放時間が短かったり、などなど。
いかかがでしたか?ざっくりですが(と言うわりに長文)、コミュニティカレッジについての紹介でした。少しでも、これからの留学計画の参考になったらうれしいです。
それではまた次回の記事でお会いしましょう♪ マハロー