昨年の円安、みなさん、ご記憶にありますでしょうか?帰国して2ヶ月ほどが経過した私ですが、去年の今頃はサンフランシスコ近郊のいわゆるベイエリアに住んでいました。夫の仕事の関係で子連れ渡米。自ら留学で海を渡る人に比べ、壊滅的な英語スキルが渡米前の不安でしたが、そこはなんとかなりました。
で、どうにもならなかったのが、先述の円安です。私の時で$1が122円くらいだったんですよねー。なんの罰ゲームだっていう憤りをどこにもぶつけようがなく、貯金の残高ばかりが減っていく生活を送っていました。
タイトルの「半年で500万円弱」ですが、円安はもとより、じゃあ、なににいったいそんなにお金がかかったのか?この辺りを赤裸々に暴露していこうと思います。他人様に己のお財布事情を公開する捨て身記事です。誰得か?少なくとも、私は得をしませんが、どなたかの役に立てば幸いですよ。
とにもかくにも、やっぱりサンフランシスコの物価と『家賃』が高い!!
アメリカ生活を振り返って、なににお金がかかったかというと、その最たるものはやはり家賃でしょう。引越し荷物の送り先を確定させたく、渡米前に住居を決めたかった私。自分の代わりに物件を見てきてくれて、いろいろとセットアップもしてくれる業者に条件を告げてオーダー。で、夜な夜な craigslists の物件情報をにらめっこしては、ああだこうだと業者と連絡を取り合いました。
そこで分かったことは、安全はお金で買わなければいけないということ。なにが言いたいかというと、安いところは治安が悪い。交通の便が良くて、周辺の家賃よりも安いところは、ほぼほぼの確率で治安が悪い。アメリカで治安が悪いというのは命に関わる問題です。
結果、当時2歳の娘を連れての渡米だった我々が選んだのがこちらの物件。
アメリカにしては珍しく新築で、その分、早く部屋を埋めたかったのか、我々が契約をした時には1ヶ月分家賃無料キャンペーンをしていました。で、肝心の家賃はというと1Bedroom(間取り的には日本の1LDK相当)を1年契約で$2,783でした。1ヶ月分無料なんで、割引くと$2,551くらい。$1=120円で換算すると、家賃306,120円/月ですね。家賃月々30万円オーバー…震えるでしょう?
このお値段を聞くと、「どんな高級住宅!?」と思うかもしれませんが、割ときれいめだけど、そこまで広くもないアパート(日本で言うとマンション?)です。階数も4階とかですし。「渡米前からそのくらいのところに住んでたんじゃ?」と思われる方もいるかもしれませんが、渡米前の住んでたところ、2LDKで8万円くらいでしたから。3倍以上です。これだけでも、半年で183万円以上がかかる計算となります。ちなみに、仲介業者への支払いが家賃1ヶ月分だったので、+30万円で213万円強ですね。
車のアメリカの保険料も高すぎる
車ですが、我が家は知人より中古車を買い受けました。現地で安いものを買う方法もあったのですが、渡米してすぐで、システムも分からない&交渉も不安&探すの正直もうしんどいな我々にとっては知人の日本人から買うのが、一番ハードル低かったです。騙される心配もないし。
中古車の価格は日本円で120万円ほど。これも中々な出費ですが、帰国の際に90万円ほどで売ったので実際は差額30万円といったところでしょうか。ただ、滞在期間が当初1年の予定だったので、私は免許を取らずに夫のみ。また、平日は駐車場の問題などから夫の通勤は公共交通機関だったので、そもそも車を所持すべきだったのかは怪しいところ。
今ならレンタカーやカーシェアリングという選択肢もあった気もしますが、土日の買物や用事で思い立った時に車が使えたのは大きかったかと。そこまで、大きく後悔はしていません。
渡米半年後の段階では、額面として120万円の経費。それに加えて駐車場料金が$75×6ヶ月=$450ほど。当時のレートで54,000円ほど。自動車保険は年間20万円ほどでした。トータルすると145万円ほどで+αでガソリン代というところです。
カリフォルニア、サンフランシスコ物価は高い!食料品&日用品の相場は?
家と車が主な支出ですが、食料品や日用品の相場も気になりますよね。細かいところが知りたい方にむけて、当時の価格を参考までに少し羅列してみましょう。
当時の家計簿から抜粋できるもののみなので、リストに偏りがあります。すいません。他にもアメリカの代表的なスーパーとしてターゲット( TARGET )、セーフウェイ( Safeway )などを利用していました。こちらはホームページに商品の価格があったりもするので、アメリカの相場を知りたい方はご参照くださいませ。
スーパーでの食費&日用雑貨費の他、外食や携帯料金などを含めたざっくりとした生活費を赤裸々告白すると、我が家の台所事情は平均すると$1,040/月でした。なので、半年分だと$6,240で74万8,800円ほどです。外食に関しては、やはり日本より割高だった印象があります。税金が10%弱で、チップが税抜き価格の18%ほどでしょうか。その分が日本の生活費よりも高くなってますね。
また、家具は呼びかけると手に入ります。我が家は家具のついていない物件だったので、家具&寝具は近場のお店で揃えました。幸いなことに、近所にイケア( IKEA )とロス( ROSS ) があったので、だいたいはそこで購入しました。購入したものの一覧は下記の通りになります。
ざっとこんなところでしょうか。これらはあくまで必要最低限で、残りは知人&友人で引っ越す人が居るたびに貰ったりしていました。住んでみて感じたのは、もし、知り合いが居るなら必要な物を片っ端からあたってみるべきだなということです。
引っ越し間際でタダでもいいから持って行ってほしい人なんかも、タイミングが合えば結構居たりします。基本的に日本人から譲ってもらうなり買うなりするのが、キレイなものが手に入る可能性が高いです。中古の売買に関してはSale-N-Buyなんかもオススメです。あとはfacebookに書き込むのも良いですね。バークレー、SFに住む人たちのFB掲示板【SF、バークレー住人の掲示板】
以前、はっちでお金がないベイエリア在住アラサーBoo氏が書いた食生活編も参考になるかもしれません。
半年のアメリカ生活で消えたお金$500万の行方は?
以上のような生活を半年間送った結果、約440万円ほどがアメリカに来てから使ったお金となります。これに渡米中の健康保険や渡米時の航空券なんかの代金を加えていくと500万円弱ですかね...。
しかも、我が家は駐在員などではなくUCSF(カリフォルニア大学サンフランシスコ校)にポスドクとして渡米したので、お給料はほとんど出ず、更には職場からの補助金なんかも無かったので、貯金残高が着々と減っていく生活を送っておりました。日本での生活を送るのとは、出費の感覚が違うなというのが伝わったならば、幸いです。
アメリカ移住生活の現実
以上、かなりリアルに親子三人暮らしの台所事情を暴露しました。やはり、家賃が一番のネックでしたが、ここはサンフランシスコ近郊に安全に住む上では、仕方なかったかなと思っています。特に我が家の場合は幼児連れだったので、洗濯機が家の中にある物件というのが私の強い希望でしたし。
いざサンフランシスコ方面に引っ越そうとすると、その家賃の高さに驚愕すると思いますが、いわゆる「掘り出し物件」はアメリカだと少ないかなという印象を受けました。安いには、それなりの理由があるところが多いというか。古かったり、虫が出たりするくらいなら、どうにか我慢できる方も多いかもしれませんが、治安面に問題がある場合は本当に危険ですので、その辺はよく注意した上で楽しいアメリカ生活をお送りください!