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ココが変だよ!『アメリカの病院』医療費と治療方針の違いを痛感した話。

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  アメリカの医療費は高いと聞いていたが、こちらに来てからそれを痛感している。そして、保険や医療のシステムについて疑問に思うことがあるし、未だによくわかっていないこともある。

 
あまりにも高い医療費
保険に入っていても、アメリカの医療費は日本に比べて高い気がする。アメリカに引っ越してきてわりとすぐに風邪をひいたが、どの病院に行ったらいいのかさっぱりわからない。とりあえず保険会社に聞いて家の近くの病院に行ってみたものの、特に何も処方されず、市販の薬をおすすめされた。受付でいくらか払ったので、その場で支払いは済んだと思っていた。

しかし、その数ヶ月後すっかり病院に行ったことを忘れた頃に請求書が送られてきた。本当に思い出すまで時間がかかったくらいだ。額を見ると100ドル近く請求されていた。「ほとんどまともに診てくれなかったのに!」と全く理解できなかったが、どうやらアメリカでは色々な計算が後から行われ、足りなかった分は後から請求されたり、逆に払い過ぎていたら返金されるらしい。

思い起こせば、以前突然保険会社から謎の小切手が送られてきた。これはどうやら多く払っていた分が戻ってきたようだ。

健康診断でも、それぞれの細かい項目によって保険がきく場合とそうでない場合があるので、よく説明を聞いておく必要がある。電話して問い合わせた結果、受付の人がミスをし不必要な額が請求されていたことが何度かあった。

ベイエリアに来てからアレルギーがでてきて、一度アレルギーテストをした。簡単なテストだったが、請求書の金額は1500ドル。度肝を抜かれるような額だが、よく見ると「健康保険に入っていない」と書かれている。これはミスなので即電話をして直してしてもらった。しかし、アレルギーテストだけで1500ドルとは、驚くような金額である。

 
治療方針の違い
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アメリカに来てからも、歯医者に関しては怖くて日本に一時帰国したときに一応行くようにしている。そこで驚いたのがアメリカと日本の治療方針の違いである。

私は一本だけ奥に生えている親知らずがあるのだが、日本にいるときには「特に抜く必要はないよ」と言われていたので今まで全く気にしていなかった。

しかし、先日アメリカの歯医者に行く機会があり、レントゲンをとられると

「親知らずが一本あるね。もし将来この親知らずに何か問題があったら、これからどんどん年をとるにつれて体力もなくなるし、抜きにくくなる。今抜いておいた方が絶対にいい。いつ抜きますか?」

と言われた。今まで何も心配していなかった私は?!?!となりかなり戸惑った。

「えっと、日本にいたときも全く同じ状況でしたが、抜かないでいいと言われてました。大丈夫です。」

「いやいや、絶対抜いた方がいいよ。今後何かあったらどうするの?」

「・・・・・。ちょっと考えさせてください。」

そう言われ、この前一時帰国したときに、かかりつけの日本の歯医者さんに上記のことを聞いてみた。

「いや、全然問題ないでしょ。抜かなくていいから心配しないでいいよ。アメリカではそういう風に煽って治療をして、お金を儲けるような傾向があるから。」

「そ、そうなんですか。。。」

ぽかーんとすると同時に安心した。その後調べてみても、親知らずは必ずしも全部抜く必要はないといった記事もあり、結局何もしないことにした。

こういった具合で、アメリカで医者にかかる場合は未だにドキドキしたり、理解に苦しむことがある。もし医者にかかったしても、ちゃんと請求額を確認したり、他の医師の意見なども聞きながら慎重に決断を下すことが必要なのかもしれない。

シリコンバレー在住・IT企業勤務のライター個人ブログ「My Life In The Bay Area」。こちらも是非、ご覧ください。
top-image photo:https://www.flickr.com/photos/stanfordedtech/
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